刺繍だけでなく、手芸や裁縫で必ず使うのが糸切り鋏。
裁ち鋏よりも実は活躍している気がします。
今回は糸切り鋏の種類やオススメの糸切り鋏をご紹介します。
和鋏と洋鋏
和服と洋服があるように、鋏にも和洋があるんです。
- 和ばさみ・・U字型 握り鋏 (刃が開いている)
- 洋ばさみ・・X字型 裁ちはさみ等 (刃が閉じている)
形によって和洋区別されているのですが、和鋏と言っても起源は古代ギリシャだそうで、日本には中国から渡ってきた様です。
和鋏(握り鋏)
上にも書いた通り、和鋏と言っても大昔に中国からやってきた物でした。
では、なぜ和鋏と呼ばれているかと言うと、現在でもこの形の鋏が幅広く生産・使用されているのは日本だけだからなのです。
日本には古来より優れた刀鍛冶の技術があり、それが現代の日本でも和鋏が広く使われている理由の一つと言われています。
確かに和裁には握り鋏のイメージですよね。
和鋏は切る時にバネの力が掛かるので、出来る事なら実際に触って、自分の手に合った物を見つけた方が良いそうです。
オススメの和鋏
ナス印の小鋏
裁縫のプロも愛用と有名なナス印の糸切り鋏です。
私の実家の糸切り鋏もこちらでした!(プロじゃないけど。)
手にも程よい重さや、スパっと切れ味の良い刃が人気の握り鋏です。
コハナ 庄三郎糸切り鋏
見た目の可愛らしさだけではなく、抜群の切れ味をもつと評判の庄三郎の糸切り鋏。
握り部分の伊賀組紐も可愛いですし、ケースも可愛い!道具箱を開ける度にニヤけてしまいそう。ちなみにブランド名のコハナは木花咲耶姫から取ったんだとか。
オススメの洋鋏
長谷川刃物極細デザイン用鋏
こちら、お値段控えめで細くて切れ味も抜群と評判の糸切りハサミです。とりあえず、色々使える糸切り鋏欲しい!と言う方にオススメ。
ゾーリンゲン キューティクルシザー
キューティクルシザー、つまり甘皮用の鋏なのですが、先も細く、そして少しカーブしているので糸切り鋏としても使いやすいと使っている方多いんです。特にドイツのゾーリンゲンのキューティクルシザーは切れ味抜群!
私も以前持っていたのですが、飛行機に乗る際に間違えて手荷物の方に入れてしまって…没収されてしまいました(涙)
ポルトボヌール すずらんシザーケースハサミ付き
名前だけ見るとハサミがケースのオマケの様に見えますが、こちらも人気の糸切り鋏。
何と言ってもこの可愛いらしいすずらんのデザイン。たまりません。首から下げれるケースなので、手芸中によくある「あれ?ハサミどこ行った?」が無くなるのも有り難いですね。
こんな鋏も…
Premax ホビー用鋏
これ、O型の不思議なら見た目ですが切れ味も良く、そんなに力を入れなくても良く切れると噂のイタリアの鋏です。
まとめ
今回は色々と鋏を紹介してみました。
ちなみに私の使っている鋏はこちら。
ゾーリンゲンのコウノトリの鋏です。切れ味も良いですし、先も細く尖っているので手でカロチャ刺繍のリシュリュー(レース)をする時にも大活躍です。恩師に頂いた物なのですが、日本で買うと結構高い…
最近はデザインを真似た安い物が沢山出てきてますが、使ってみるとやっぱりお値段相応でした。
それともう一つ、クローバーの糸切りペンダント。
こちらは鋏とは言えないのですが、とっても便利!首から下げておけるし、子供の習い事待ち等でちょこっと刺繍したい時に首から下げていたりします。
和鋏・洋鋏それぞれを少しご紹介しました。正直、どちらを使うかは好みですが、刺繍には洋鋏の方が向いています。
とは言え、お気に入りの道具でする手芸って、それだけでも楽しいですよね。
是非、自分にぴったりの道具を見つけてくださいね。