刺繍と聞いてまず思い出すのはクロスステッチステッチ刺繍という方、多いのでは無いでしょうか?
今回は全世界で永く愛され続けている、クロスステッチ刺繍について書かせて頂きます。
そもそもクロスステッチとは?
名前のとおり糸が×の形になるように刺していく刺繍の技法です。目を数えて刺すという簡単な技法なので、刺繍初心者の方やお子様でも図案通りに美しく刺す事が出来ます。
手軽に楽しめるものから、布全体を埋めるように刺す絵画的な作品など、色々な作品作りを楽しむ事がでぎす。
クロスステッチの歴史
クロスステッチは4世紀のトルコが発祥の地だという説もありますが、古代ローマ時代には既に存在してたとも言われています。
その後、イタリアからヨーロッパ全土へと広がり、明治時代に日本へと入ってきました。
クロスステッチはテーブルクロス、ディッシュクロス、ドイリーのような家庭で使用する物を装飾するために使用されてきました。
カラフルで陰影のある、絵画のような作品は、19世紀半ばのベルリンの羊毛作品の似た陰影模様から派生したと言われ、クロスステッチ史の中ではかなり近代的なものです。
クロスステッチの道具
糸
クロスステッチ刺繍だけでなく、刺繍全般で最も良く使われているのが、25番刺繍糸です。約8メートルで一束になっていて、ゆるくよられた6本の細い糸を使う布や図案に応じて必要な本数を引き揃えて使用します。
針
刺繍針は糸が通しやすいように針穴が大きいのが特徴です。中でもクロスステッチ専用針は針先がまるくなっていて、糸目を割ったりしない様になっています。
布
クロスステッチ用の布は、アイーダ、ジャバクロス、リネンやコットンの平織布など、1目が正方形で数えやすいものが向いています。
布の周りはほつれないように刺し始める前に縁かがりをします。
また、クロスステッチ布でよく見かけるCT(カウント数)とは布目の大きさの事で、1インチ(=2.54cm)内の目の数を表しています。11カウントは2.54cm内に11目入っているということです。
カウント数の大きさと反比例して目の細かい布となり、同じ図案でもカウント数が大きいとより詰まった感じに仕上がります。
オススメのブランド
DMC
言わずと知れたDMC社。手芸と言えばこちらを思い出される方も多いと思います。そしてクロスステッチ図案本やキットが沢山出ていて、初心者から上級者まで幅広く対応しています。オフィシャルサイトでは会員登録すれば無料でダウンロードできる図案もあったりします。
オリムパス
日本の手芸用品の草分け的存在なオリムパス社。その歴史は100年以上!日本初の国産の刺繍糸やレース糸はオリムパス社だそうです。こちらもクロスステッチキットが豊富な品揃え。オフィシャルサイトでは簡単な図案等も見る事ができます。
ルシアン
刺繍糸ブランドのコスモを持つルシアン。ちなみに今年でコスモは70周年だそうです。コスモの独特な淡い色味や優しいマットなカラーが素敵ですよね。こちらもキットは沢山販売されています。PDFでダウンロードできる無料の図案もあります。
SATSUMA STREET
私のイチオシはこのSATSUMA STREETです!とにかくカラフルで可愛い!!!カントリー調な雰囲気が多いクロスステッチ図案ですが、こちらの図案はどれもカラフルでモダンな物が多く、見ていても刺していてもとても楽しいです。日本で取り扱っているお店はあまりありませんが、私はよくクロスステッチ館さんで購入しています。(こちらの図案は全てDMCの刺繍糸ベースでデザインされています。)
クロスステッチまとめ
刺繍と言えば!な、クロスステッチ。学校等でもやった事がある方は多いのでは無いでしょうか?
フランス刺繍の様な豪華さはありませんが、ナチュラルな風合いや図案の自由度は大きな魅力ですよね。
また、図案を写す必要もなく、ステッチ自体も単純作業なので誰かやっても均一で美しい仕上がりになるのは嬉しいですね。
ただ、カウント刺繍はすぐに絵柄が見えてこないので、私の様なせっかち人間は、途中で違う物をやったりと寄り道しちゃってます。
去年から作ってるsatsuma street のクリスマスバーナー…今年中に刺し終わらないきゃ…。
皆様も自分に合った図案や刺繍で手芸を楽しんで下さいね!